11 Servane Gaxotte との思い出。 - Staff Blog - coincidence|コインシデンス

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2019.07.04Servane Gaxotte との思い出。

ドールのネックレスで人気を博したServane Gaxotte が

その20年に渡る製作活動に終止符を打ちました。

 

 

私とServane の出会いは12年前のパリのとある展示会でした。

インポートビジネスをはじめて数年の若輩者でしたが、

小さなブースに並べられたドールたちに釘付けになりました。

 

当時はまだローズしかありませんでした。

無表情な少女が、

パリのエスプリが詰まったようなスタイリッシュな衣装に身を包み、

スンとすましている佇まいがシュールで、美しくて、

まるで磁石のように引き寄せられ、その場を離れられなくなりました。

夢中になりすべてのドールを見せてもらいました。

 

どれもこれも欲しかったけれど、

当時はまだそんなにたくさんは買い付けできなかったので、

必死に選んだ10体ぐらいを、旧青山店に大切にディスプレイしていたのを

覚えています。

 

日本で始めてServane Gaxotteを取り扱ったのはcoincidenceでした。

私のひそかなプライドです。

 

その後、Servaneのブランドは急速に成長し、

展示会でも大きなブースでいつも大賑わい。

オーダーするにも大変になりました。

 

coincidenceも少しずつ成長し、全盛期では一度に150体以上のドールを注文できるようになり、

当時Servane のアトリエでアルバイトをしていたImuka Timuka Paris のデザイナー、タクミさんが

「Meiko(弊社の名前です)ってこんなに買い付けて、どんなオバサンかしら?」と

思っていたそうです笑。

Meikoって、メイコさんじゃないんですけどね。

 

coincidenceの注文は混雑した展示会でなく、Servaneのアトリエ兼自宅で取ってくれるようになり、

少しずつ、私とServaneの距離も縮まりました。

プロダクションのマネージャーをしていたイオリさん(日本人の美女です)も交えて、

毎回パリに行っては話に花を咲かせたこと、パリに行く楽しみの1つでした。

 

妊娠したことを告げたときに、「そう思った。母親の顔をしてるよ。」といってくれたこと、

次に会った時にはマタニティのドールをプレゼントしてくれたこと、

母として、女性として、経営者として生きることをたくさん話し合い、いろいろ教えてくれたこと、

いつもいつも満面の笑みでハグしてくれたこと、

パリでいつも朝ごはんを用意してくれていたこと、

わざわざ日本に来てくれて、coincidenceでイベントをしてくれたこと、

一緒にお好み焼きを食べたり、おそばを食べたりしたこと、

全部全部、大切な思い出です。

 

 

ドールには、彼女の強さ、やさしさ、繊細さ、すべてが詰まっています。

1体1体、人形のモールドからメッキ、

デザインからマテリアル探し、気の遠くなるような作業を経てお客様のもとに届きます。

 

「もう長くはできない」と話していたのが3年ほど前。

「そろそろ別のアート活動をしようと思っている」と話してくれました。

女性にはいろいろな転機があり、その時期を直感で判断した彼女。

「ブランドを3月いっぱいで閉める。急に決まったのよ。」と連絡があったのが

3月下旬でした。

 

覚悟はしていたけどびっくりしたけど、そのスパン!とした決断力に、

彼女らしいな、と思いました。

 

パリに行ったら今度は、違うことで私を驚かせてくれると思います。

Servane の新しい門出を祝いつつ、やっぱりさびしい!

 

最後のコレクションは、

女性の社会的不平等の改善を訴える#metoo をドレスに刺繍し声を上げたものや、

仲のいい友人でアーティストのNina Koltchitskaia

https://www.instagram.com/ninakoltchitskaia/?hl=ja

とのコラボ商品、

ブランドロゴを表に出すのを好まなかった彼女が、

ローズのボディにプリントした1点ものをcoincidenceだけに分けてくれた貴重なものたちです。

 

今回は、あえて写真は載せません。

ぜひ、店頭でServane Gaxotteの最後のコレクションをご覧ください。

(下記開催時期には、coincidenceでストックとして持っているすべてのドールを開催店舗に集めます。)

 

 

Servane Gaxotte Last Collection

青山本店 7/19(FRI)-21(SUN)

梅田店     7/25(THU)-28(SUN)

 

ジュエリーに限らず、

自分が大切にしているものも必ず一緒に年をとっていく、

だからこそ愛おしい存在になるんだということ。

年をとることは、歴史を刻むこと。

たとえ姿が変わっていったとしても、それは美しいことなんだということを教えてくれた人です。

 

Servaneに代わりまして、

これまでServane Gaxotteの

ドールたちを迎えて下さったみなさま、本当にありがとうございました。

ブランドは終わっても、ドールたちは生き続けます。

どうぞ、今まで同様、大切にしてあげてください。